いつも「お金がない」「お金がもっと欲しい」「お金が足りない」「お金が稼げない」と思っていたり呟いている人は、「金欠病」という精神の病にかかっているのだそう。
私も金欠病を患ったことがあります。(^^;)
「金欠病」という言葉は日常の中で普通に使われる言葉ですし、一種の「良くない性格」ぐらいに思っている方もいると思いますが。
金欠病を「精神の病」だと捉え直すと、ちょっと深刻に受け止めてしまいますね。
でも、その深刻さが「ちゃんと金欠病を治そう」という気持ちに繋がるのであれば、それはそれで大きな転換点になるかもしれません。
そこで、私が学んで実践した「自尊心とお金の関係」についてご紹介します。
金欠病の原因は?
あくまでも「精神の病」として考えた時に、金欠病の病因は何なのか?というと、「自尊心の低さ」に行きつきます。
お金が足りない具体的な現状とか、原因となった出来事とか、家庭状況とか育ちとか、人間関係とか社会情勢とか、人によって要因は様々ですが、そういう現実的なことはここでは置いておいて、あくまでも「精神・意識」の分野で語ります。
で、金欠病の精神的原因は、根本的には「自尊心の低さ」にあるようです。
「自尊心が低い」状態は:
✳︎自分に価値がないと思っている(無価値感)
✳︎ 自分を大切に思えない
✳︎ 自分は役に立たないと絶望している
などといった形で気づくことができます。
こうした思いを「金欠病意識」と仮に呼んでみますが。
金欠病意識は、たいていが「無意識・潜在意識で」思っているのであって、アタマで自覚できるような状態では思っていません。
「密かに」そう思っている、普段は特に意識してないけど。といった感じです。
なので、実際にいま金欠病的な状況の人で、「私って、そんなに自尊心低いのかな?」って感じでピンとこない人もいるんじゃないでしょうか。
自覚できない、ピンとこない。
そこがまた金欠病を治しにくくしている要因でもあります。
お金を増やす努力・思考 < 金欠病意識
すでに常識になりつつある、顕在意識と潜在意識や無意識の話。
意識の9割以上を占めている、というやつです。
この領域に金欠病意識が鎮座しています。
潜在意識や無意識は、努力や根性ですんなり変化してくれるものではないことも、常識的知識になってきました。
金欠病にかかっている人は、顕在意識では貧乏を全く望んでいないのに、無意識では密かに「貧乏」を選んでいます。
そのギャップに私たちは気づけないものです。
だから、金欠病がすんなりとは治らない。
9割にも及ぶ無意識が「貧乏」を選択している、というのは、「そもそも、私の人生の前提は貧乏」ということを意味しています。
無意識が設定した、この人生の前提が「貧乏」なので、顕在意識で豊かになりたいと思っても、簡単には実現させてくれません。
なぜ自尊心の低さが金欠病を招くのか?
顕在意識の努力で改善することが難しい、無意識にある「金欠病意識」。
それは自尊心の低さが原因と先に述べましたが、なぜそう言えるのか?
それは、「自尊心」は自分の存在そのものへの評価であり、最もコアな意識だから。
核心的な意識ゆえに、人間関係や仕事、恋愛、健康など様々な分野に影響しまくります。
そして、自尊心もまた「無意識」下にあり、圧倒的なエネルギー量で、自分の自尊心のレベルにふさわしい出来事や出会いを引き寄せるからです。
「自分は役に立たない」と無意識下で思っているので、役に立たない人にふさわしい(と自分が思っている)仕事や人間関係、環境と縁ができる。
「自分は価値がない」と無意識下で思っているので、自分に価値がない(と自分が思うに至る)仕事や人間関係、環境と縁ができる。
その結果、自分自身を擦り減らして疲弊させ、自分の価値は減り、豊かさも減り、お金も赤字状態になっていきます。
このパターンが無意識下に設置されている状態です。
自尊心の低さも、金欠病意識も、無意識というナゾの領域にあるために、顕在意識での努力でお金を増やそうとしても、うまくいかなかったり苦しくなったります。
無意識下にある自尊心を高めるには?
がむしゃらに努力してもお金が増えない、苦労感がハンパない、という場合には、この無意識の領域のステータスを上げる必要があります。
つまり、無意識下にある自尊心を高めること、自分に対する無価値感を癒すこと、自分の価値を感じられるようになることです。
では、どうやって、無意識にある自尊心を高めればいいのか?
自尊心を高めて、貧乏無意識を減らしていくためのワークを紹介します。
1.金欠無意識を明らかにする
いま金欠病にかかっている人は、いまの状況がどれほど辛いのか、書き出します。
・お金が毎月○○円足りなくて、支払えるか不安…
・これだけのお金を稼ぐだけの能力が私にはない…
など。
そして、この時のイヤ〜な感情や、胃が痛くなるなどの体の感覚をしっかり感じます。
2.「それでも自分はこれだけやってきた」を書き出す
次に、
今こんなつらい、みじめな金銭的状況だけども、それでも自分はこんなことをやってきた、こういう努力をしてきた。
といったものを書き出します。
「自分は何も努力なんかしていない、がんばれていない」と思う場合は、ささいなことでもいいので「無理やり」書き出します。
・それでも○万円は今でも収入がある
・それでも、今でもなんとか生きている
など。
3.そんな自分の努力を自分で評価し、自分で褒めて、自分を応援する
自尊心の低い人は、おそらくこれができていません。
小っ恥ずかしくてできないかもしれません。
でも、自分を肯定せず否定ばかりしてきた結果、自尊心が低くなっているのですから、ここはちょっとこそばい思いをしても、自分で自分を褒めてみます。
・そうか、私はそれでもこれだけのことはやってきたのか…ひとまず良しとしよう。
・そんなに悪くはないんじゃない?
・まだいけるよ。
・私はあなたを見捨てないよ。
など。
自分で自分をほめる、よく頑張ったと認める、受け入れる。
つまり、自分で自分のことを大切に思う、良い評価をする。
さらに、これからは良くなるよと自分を自分で応援する。
自分自身に対してこういう肯定的な態度を取ってあげることで、無意識下にある自尊心が育っていきます。
自尊心が低い人は、「自分を大切にする」ってどうやるのか、よく分かりません。
「自分を大切にする」とは、このワークの3.のように、自分がしてきたことやできたことを意識して見つけ、評価し、褒めて、応援することです。
総じて、自分のことを良い方に捉えてあげる態度と行動のことです。
こうした自分を大切にする態度と行動を積み重ねて、自尊心を上げていくことで、貧乏無意識を弱めていきます。
自尊心を高めて、お金を増やすプロセス
金欠病の人は、いまの自分を振り返ってみて、自分をどれだけ大切に思い、大切にしているでしょうか?
もし、「自分なんて…」とか「どうせ私は…」と思うことが多ければ、自分のことを大切にはできていませんし、無意識下の自尊心も低くなっています。
そのような無意識の状態では、お金を増やすのにまだまだ苦労をするでしょう。
お金をがむしゃらに努力して苦労して増やすことから卒業するためには。
または、お金が足りない、収入が不十分だという現実から卒業するためには。
まずは、「自分を大切にする態度と行動」をどんどん実践して身につけていくことです。
そうすれば、自分を否定したり蔑むような人や仕事、環境がいかに不幸であるかに気づけます。
すると、そういう状況からは離れたくなります。
そして、自然と、あるいは勇気をもって、離れられるようになります。
または、自分の高まった価値にふさわしい出会いや仕事、環境に恵まれてきます。
お金の苦労から脱出するための現実的な対策も大切ですが、それでもうまくいかないなら、「自尊心を高める」ための態度と行動を積み重ねていくことも、あやかしいと思わず取り組んでみてはいかがでしょうか。
私の経験上、こっちの方が結果的に無理なく金欠病から脱出できたので。
kayoko@おうちcafe